投手・大谷翔平は何が凄い? 指揮官語る“希少性”「ほとんどの選手にできないこと」
マドン監督「他の人がしていない、稀なことをしている」
■エンゼルス ー ロッキーズ(日本時間27日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は26日(日本時間27日・試合開始10時38分)、本拠地でのロッキーズ戦に「2番・投手」で出場する。投打同時出場は12度目で、メジャー自己最多の5勝目を目指す。マウンドを重ねるたびに頼もしさを増す姿に、ジョー・マドン監督は試合前会見で“投手・大谷”としての成長点を力説した。
投手としては今季ここまで14試合に登板して4勝1敗、防御率3.21。前回19日(同20日)の敵地でのアスレチックス戦では、6回8奪三振3安打無失点と好投したものの援護なく勝ち負けはつかなった。報道陣から何が良くなったかを問われた指揮官は「第一に、速球の制球だ」と説明。その上で「きょうはスライダーの調子が良い、カッターの調子が良い、スプリットの調子は良くないといったことが、彼には分かる。そして試合中に調整することができる。ほとんどの選手にはできないことだ」と語った。
強調したのは、試合中の思考の柔軟性。「スカウティングレポートもあるが、彼のメソッドの場合、必ずしもそれに従う必要はない。きょうの調子はどうか、どの球種が効果的かを考えて、それで勝負できる。それでいいのだ」とあらためて強調。誰も踏み入れたことがない道を力強く進む二刀流に対し「他の人がしていない、稀なことをしている。彼はクリエイティブだ。アスリートとして優れた感覚を持っている」と絶賛した。
この日は後半戦2度目の登板。バットでは球宴後に湿りがちだったが、前日25日(同26日)に復調を示す35号を放っており、2戦連発にも期待が高まる。
(Full-Count編集部)