「この子は何も悪くない…」 愛するチームの失点招いた少年の“不運な妨害”に同情
左翼への大飛球、スタンド最前列から捕球体勢に入り…
■ロッキーズ 9ー4 パドレス(日本時間31日・サンディエゴ)
目の前に近づく打球に夢中になり、我を忘れた経験がある野球ファンは多いだろう。ただその興味が、応援するチームの失点を招いてしまったらどんな感情に襲われるだろうか。30日(日本時間31日)のロッキーズ対パドレス戦で見られた珍プレーを、米メディア「Jomboy Media」が公式ツイッターで紹介。原因となった少年に同情の声が集まっている。
サンディエゴで行われたこの試合、4回2死一塁の場面でロッキーズのブレンダン・ロジャーズの打球は左翼に高々と上がった。この打球を追ったのはパドレスのアダム・フレイジャー左翼手だけではない。左翼席最前列に陣取った、パドレスのユニホームを着こんだ少年はフレイジャーより早いタイミングで打球にグラブを出し、ナイスキャッチ……と思いきやボールはグラウンドへこぼれていった。
この少年が捕球を妨害したと判断され、判定は本塁打。動画には席に戻った少年が、視線を落とし力なく首を振る姿までがとらえられている。ファンからは「少年よ、顔を上げて」「この子は何も悪いことしていない」「ボールが来たら手を出しちゃうよね」と同情するコメント、さらに「プレーに影響を及ぼす位置に、ファンが座れなくしたらどうだい」と、球場設備の改修を求める声も上がっていた。