侍ジャパン、不振の4番・鈴木誠也は「変える必要ない」 専門家が見る決勝の鍵
野球評論家の飯田哲也氏が展望「打順が変われば、プレッシャーも増す」
■日本 5ー2 韓国(4日・準決勝・横浜)
東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」は、4日に行われた準決勝の韓国戦に5-2で勝ち、銀メダル以上を確定させた。悲願の金メダルがかかる7日の決勝戦では、5日に行われる米国対韓国の勝者と対戦する。今大会の最後を飾る大一番をどう戦うべきか。かつてヤクルトなどで名外野手として鳴らした野球評論家の飯田哲也氏が分析した。
準決勝では2-2の同点で迎えた8回2死満塁から山田哲人内野手(ヤクルト)が走者一掃の決勝二塁打を放って激戦を制した侍ジャパン。決勝の先発は、順番通りであれば、7月31日のメキシコ戦に先発して5回5安打2失点にまとめた森下暢仁投手(広島)。準々決勝の米国戦で3回2/3(69球)、6安打3失点だった田中将大投手(楽天)が中4日で臨むことも可能だ。
飯田氏は「残り1試合ですから、投手は総動員態勢。先発を含め調子が悪い投手がいたら、どんどん代えていっていいと思います」と言う。ブルペンには、リリーフ専門の顔ぶれはもちろん、レギュラーシーズンでは先発を務める千賀滉大投手(ソフトバンク)、大野雄大投手(中日)、準決勝で2イニングを無失点に抑えた伊藤大海投手(日本ハム)らも控えている。
打線では4番の鈴木誠也外野手(広島)が今大会打率.067(15打数1安打)の不振だが、「打順を変える必要はないと思います」と飯田氏は見る。1人を動かせば、当然他にも動かさなければならない所が生まれる。「ここまでほぼ固定されたオーダーで戦い、せっかく各選手が自分の役割を把握できたところですから。打順が変われば、プレッシャーも増します。結果的に試合に勝てていますから、いじる必要はないかなと感じます」と説明する。