通算打率.383対.373、女子の頂点極めた2人の競演も 7日から松山で全日本硬式選手権
三浦伊織と川端友紀 互いに認め合う二人の打撃職人
第17回全日本女子硬式野球選手権大会が、7日から愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムなどで行われる。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止されており、全国の硬球を握る女子選手にとっては2年ぶりの大舞台だ。
今年から活動を開始した「阪神タイガースWomen」の三浦伊織主将と、社会人チーム「エイジェック」の川端友紀選手兼コーチは、2010年からの9年間、女子プロ野球で毎年のように首位打者を争った間柄。互いの実力を認め合う2人のバット対決にも、注目が集まる。
三浦は2歳年長の川端に「どれだけ活躍しても謙虚にふるまっている。人間としてお手本のような方です」と尊敬のまなざしを向ける。2人とも創設初年度の2010年から女子プロ野球に飛び込み、1年目、2年目と川端が連続首位打者に輝いた。三浦には「この人に勝ちたい」という想いが芽生え、打撃技術を磨き上げる大きな原動力となったという。
どれだけ練習しても、上を行かれた。だからこそ「友紀さんに勝ちたい」と公言してきた。そして3年目の2012年には、三浦が初めて首位打者となり「相手にされないかと思っていましたけど、今ではライバルと言っていただけるようになって本当に嬉しいですね」。その後の三浦は2014年、シーズン打率5割という前人未到の数字を残した。
一方の川端は、三浦のライバル宣言を受け止め「私も競い合ってやってこられたと思う。意識しているのも口に出してくれるので伝わってきますよね。負けたくない気持ちは強いですよ」と呼応する。2018年限りで女子プロの世界を離れた川端と、昨年までプロに在籍した三浦は2年間直接ぶつかる機会がなく、川端は「また同じ土俵で戦える喜びがありますね」とこの大会を心待ちにしてきた。
女子プロ野球での成績は、川端が9年間で打率.373、通算432安打、首位打者3回。三浦が11年間で打率.383、通算569安打、首位打者4回とがっぷり四つ。負けず嫌いの2人の、意地とプライドをかけた対決も要チェックだ。
(Full-Count編集部)