夏の甲子園を逃した主なドラフト候補たち 市和歌山・小園&高知・森木は決勝で涙

市和歌山・小園健太【写真:荒川祐史】
市和歌山・小園健太【写真:荒川祐史】

東海大相模・石田、天理・達、中京大中京・畔柳も姿消す

 2年ぶりに開催される夏の甲子園は、阪神甲子園球場で9日に開幕を迎える。3日には抽選会があり、出場49校の組み合わせが決定。世代最速157キロ右腕のノースアジア大明桜(秋田)・風間球打投手を筆頭に、全国切符を手に入れた注目選手たちがいる一方で、地方大会では多くのドラフト候補が姿を消した。

 ドラフト1位候補とも評価される高知・森木大智投手と市和歌山・小園健太投手は、ともに地方大会の決勝で涙。森木は中学時代に軟式球で150キロを投げ「スーパー中学生」として全国に名を広めた。ただ、最後の夏は明徳義塾の壁を越えることはできず。8回0/3を3失点。チームは3-5で敗れた。小園も智弁和歌山を相手に最後までマウンドを譲らなかったが、4失点で悲願は叶わなかった。

 今春の選抜大会で存在感を見せながら、夏は涙をのんだ選手も。天理(奈良)の身長193センチ右腕・達孝太投手は背番号「11」を背負った今夏、DeNAの三浦大輔監督の母校としても知られる高田商に準決勝で逆転サヨナラ負け。中京大中京(愛知)を選抜4強に導いた152キロ右腕・畔柳亨丞投手も、準決勝の愛工大名電戦で7四死球と制球に苦しみ、1-3で春夏連続出場の夢は途絶えた。東海大相模(神奈川)の石田隼都投手はエースとして選抜優勝に貢献したが、今夏はチームに新型コロナウイルス感染者が出たため出場辞退となった。

 高校通算70発の千葉学芸・有薗直輝内野手や、同56発の昌平(埼玉)・吉野創士外野手も甲子園の土は踏めず。マリーンズジュニア時代にチームメートだった2人は、互いに切磋琢磨する仲だったが、夢の舞台での対戦は叶わなかった。ほかにも、岐阜第一・阪口樂外野手や関東一の152キロ右腕・市川祐投手らも地方大会で敗戦。八王子の191センチ左腕・羽田慎之介投手は怪我の影響もあり、最後の夏の登板はなかった。

 悲願をつかんだチームがある一方で、その何倍もの学校が涙に暮れた今夏の地方大会。ドラフト候補に挙がる選手たちは、次のステージに向けて一足早く次の季節へと向かう。

(Full-Count編集部)

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