イチロー、四球&快足で“移籍後初得点” 指揮官も手応え「なかなかいい」
復帰2戦目もまずまずの内容「よく選んで歩いて、走塁も良かった」
マリナーズのイチロー外野手は12日(日本時間13日)、米アリゾナ州ピオリアでのホワイトソックス戦に「2番・左翼」で先発出場し、2打数無安打1四球1得点だった。オープン戦2試合目もヒットは出なかったものの、粘った末の四球で出塁し、後続の三塁打で一塁から一気に生還する場面も。スコット・サービス監督は「彼のプレーはなかなかいい」と手応えを示している。
イチローは初回1死走者なしで迎えた第1打席は右腕シースの前に一ゴロ。4回先頭での第2打席は2番手左腕バマーと対戦し、2球で2ストライクと追い込まれたが、3球目と4球目のボール球を見送る。2球ファウルで粘り、7球目の外角低め、8球目の外角高めのボールを見極めて、四球を選んだ。そして、続くセグラの三塁打で一気に本塁生還。マリナーズ復帰後初の得点を記録した。
6回先頭で迎えた第3打席は、カウント2-2からの5球目、4番手左腕セデーニョの低めの球にバットを合わせたが、打球は二塁手の正面を突くライナー。7回の守備から交代し、2打数無安打1四球1得点だった。
ヒットは出なかったものの、じっくり見極めての四球に好走塁など上々の内容。サービス監督は「イチローはいいと思うよ。彼がいつもやっていることをそのままやってみせてくれる。よく選んで歩いて、走塁も良かった。ライト線へのトリプルで楽々とホームイン」と納得の表情。残りのオープン戦で“出遅れ”を取り返していくことになるが、「プレーの感覚を取り戻すのに少し時間がかかると思うが、まあ大丈夫だろう。ここ2試合だけだけど、彼のプレーはなかなかいいと思うよ」と信頼を寄せている。
一塁からの走塁では軽快な動きを見せたが、イチロー自身は「ちょっとまだ重い感じがしてますね」と話しており、まだまだ状態を上げていくことになる。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)