明徳義塾・馬淵監督が甲子園通算52勝 単独4位浮上も「僕は名将じゃない、迷う方」

明徳義塾・馬淵史郎監督【写真:高知新聞社/共同通信イメージズ】
明徳義塾・馬淵史郎監督【写真:高知新聞社/共同通信イメージズ】

9回サヨナラで県岐阜商破る 鍛治舎監督との“名将対決”制した

 第103回全国高校野球選手権は15日、雨のため順延されていた第3日を行った。第2試合は明徳義塾(高知)が県岐阜商(岐阜)を9回サヨナラ、3-2で破り2回戦にコマを進めた。2-2の同点で迎えた9回、明徳義塾は2死二塁から「3番・左翼」の森松幸亮(3年)が中越えにサヨナラ打を放った。

 試合前までに甲子園通算51勝の馬淵史郎監督(明徳義塾)と、秀岳館(熊本)を率いた16年春から3季連続で甲子園4強入りを果たした鍛治舎巧監督(県岐阜商)の“名将対決”として注目された一戦は、馬淵監督に軍配が上がった。

 馬淵監督は甲子園での52勝目を挙げ、51勝で並んでいた前田三夫監督(帝京)を引き離し歴代単独4位に浮上。「僕がやったんじゃない。30年からやっときゃ、甲子園に出ればこれくらいになりますよ。監督の力じゃない。選手の力。選手に感謝ですよ」と“馬淵節”で感謝を述べた。

 名将対決と呼ばれたことについても「僕は名将じゃない。迷う方ですよ。何とか大先輩の胸を借りてやらせてもらいました。先輩の胸を借りるというと木内さん(元取手二、常総学院監督)、高嶋さん(元智弁和歌山監督)、渡辺さん(元横浜高監督)、これくらいですかね。後はこの年になると後輩ばかりなんで。いい試合ができたと思います」と余裕綽々だ。

「苦しいゲームでした。けどああいう僅差の試合で終盤まで行くのが明徳のペースかなと思っていた」。しのいでしのいでのサヨナラ勝利に、手ごたえを深めていた。

(羽鳥慶太 / Keita Hatori)

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