大谷翔平の「特別な才能を目撃した」 40号&8勝目に敵将脱帽「私たちが犠牲に…」
タイガース・ヒンチ監督「なぜ野球が素晴らしいのか大きな理由になっている」
■エンゼルス 3ー1 タイガース(日本時間19日・デトロイト)
エンゼルスの大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、敵地でのタイガース戦に「1番・投手」で出場し、メジャー自己最長の8回を投げ、6安打8奪三振無四球の1失点で今季8勝目を挙げた。さらに打者としても、8回の第4打席で40号ソロ。まざまざとリアル二刀流の真骨頂を見せつけられたタイガースのAJ・ヒンチ監督は「彼は信じられない、特別な才能の持ち主だ。私たちはそれを目撃することとなった。残念ながら私たちが犠牲になる形で」と夢うつつのように語った。
大谷は投手として5回にカストロにソロを浴びたものの、最少失点での省エネ投球。8回を投げ切ったところで、シーズン100投球回に到達。100奪三振以上、打者として100安打以上を含めた「トリプル100」も達成した。打者28人に対し、6安打8奪三振1失点。防御率2.79になった。
一方の打者でも、3打席凡退で迎えた8回先頭の第4打席に、真ん中に入ってきたスライダーを完璧に捉えて右翼スタンドへ。打球速度110.1マイル(約177.2キロ)、飛距離430フィート(約131.1メートル)の豪快アーチを放ってみせた。本塁打争いで2位のブルージェイズ・ゲレーロJr.に5本差をつけ、キングを独走している。
投打での躍動に、指揮官は負け惜しみを通り越して賛辞を並べる。「彼はマウンドで圧倒し、40号本塁打を打った。競争や負けの苦しみを脇に置いて考えれば、彼がしていることは途方もないことだし、なぜ野球が素晴らしいのか、その本当に大きな理由になっている」。敵味方は関係なく、ただ同じ野球人としての次元の違いを強調した。
(Full-Count編集部)