大谷翔平の打撃は「イチローにパワーが付随」 レジェンドと対戦の左腕が技術を絶賛

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

リッキー・ロメロ氏は2009~12年にブルージェイズで51勝を挙げた

 18日(日本時間19日)に敵地で行われたタイガース戦で両リーグ一番乗りとなる40号アーチを放ったエンゼルスの大谷翔平投手。この日は投手として自己最長の8回を投げて1失点で8勝目を挙げ、40号は飛距離430フィート(約131.1メートル)の特大弾だった。ブルージェイズで通算51勝を挙げたリッキー・ロメロ氏は19日(同20日)にラジオ番組で改めて大谷に言及。イチロー氏にパワーを加えたタイプの打者だと形容した。

 一夜明けても大谷が放った特大40号の余韻は冷めることがなかった。カナダのスポーツラジオ局「スポーツネット」に出演したロメロ氏は、大谷が「危険な打者」である理由を次のように語った。

「彼は500フィート(約152.4メートル)の打球を飛ばせる。だから危険なんだよ。パワーだけでなく、アプローチについて彼は狙い球を理解している。打率.200で40本塁打しているわけではない。『まあまあ良い』というレベルの打率より高い。狙い球を逃していないように思えるんだ」。20日(同21日)時点での大谷の打率は.272(412打数112安打)。狙い球をしっかり絞って打席に入っていることを評価している。

 そして40号弾について言及。「昨夜彼が打ったホームランはクレイジーだ。(タイガースの本拠地)コメリカパークは小さい球場ではないが、あのホームランを見るとリトルリーグの球場のように見えてくる。打席に入った時に素晴らしいプランを持っている。ビッグホームランを打つだけではなく、8回を投げた。誰も見たことがないパフォーマンスだ。彼がテレビに映っている時は、『見逃してはいけない』という気分になる。もう2度とこんな出来事は起きないかもしれないのだから」と賛辞を並べた。

 さらに「大谷と対戦するとしたらどう対処するか」と問われ、次のように見解を述べた。「映像を見てしっかり研究しないといけない。(カウント的に)彼は早打ちしたいように見える。時々だけど、彼を見ているとイチローのスイングを若干思い出すんだ。それにパワーが付随している感じかな。私から見て、イチローは素晴らしい打者で、厄介な相手だった。イチローにパワーが加わった姿を想像すると、ショウヘイ・オオタニになる。勿論、イチローの方が遥かにバットを操るのは上手いけど、オオタニにはパワーがある」。

 メジャー通算3089安打を放ったイチロー氏の打撃にパワーが加わればまさに鬼に金棒。2009年から4年間で通算51勝を積み上げ、イチロー氏との対戦経験も豊富なロメロ氏には、大谷がその領域に達しつつあるように映っているようだ。

(Full-Count編集部)

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