明徳義塾、エース完封の裏に名将・馬淵監督の助言あり 前日のフォーム修正が奏功

松商学園戦に先発した明徳義塾・代木大和【写真:共同通信社】
松商学園戦に先発した明徳義塾・代木大和【写真:共同通信社】

代木は2回に右翼ポール際に先制弾、投げては松商学園を3安打完封

 第103回全国高野球選手権は25日、阪神甲子園球場で行われ、第2試合で明徳義塾(高知)が2-0で松商学園(長野)に勝ち、5年ぶりの準々決勝進出を決めた。「5番・投手」で出場したエースの代木大和投手(3年)が2回に先制弾を放ち、投げては3安打完封勝利を飾った。

 明徳義塾の代木が攻守に躍動した。2回に先頭で迎えた第1打席、松商学園の2年生左腕・栗原英豊投手から右翼ポール際に先制アーチ。投球も冴えた。4回まで無安打に封じるなど102球で3安打6奪三振完封勝利。左腕は「ホームランは(右から左に吹く)風のおかげで入ってくれた。投球はストレートが良かった。腕を振って思い切り投げられました」と声を弾ませた。

 1回戦の県岐阜商戦は6回途中を1失点、2回戦の明桜戦は5回途中1失点。なかなか思うような投球ができないエースが馬淵史郎監督の助言を受けたのは前日24日のこと。「突っ込み気味だったので“真っすぐ立ってから投げたらどうだ”と言いました」と指揮官は明かした。

 代木はこの言葉を胸にフォームを修正。「軸足にパワーをためて、突っ込まないように。一呼吸くらい『間』を置くイメージで投げたらリリースも安定しました。監督の助言もあってこういう投球ができた。感謝しています」と語った。

 馬淵監督には「エースの意地を見せろ」とも言われて臨んだこの日のマウンド。しっかり結果を出した左腕は「2試合とも早い段階で吉村(優聖歩投手=2年)にスイッチしていたので、ここで投げ切らないと3年間やってきた意味がないと思った」と胸を張った。指揮官も「意地はあったと思います」と好投を称えた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY