智弁和歌山・中谷監督、イチロー氏の“言葉”借り感謝 「ちゃんとやりましたと伝えたい」
市立和歌山の存在「小園君を攻略してチームの自信になった」
第103回全国高校野球選手権の決勝が29日、阪神甲子園球場で行われ、智弁和歌山(和歌山)が9-2で智弁学園(奈良)に勝利し21年ぶり3度目の優勝を果たした。中谷仁監督は「日本一を目指すためにサポートしてくれた全ての人に『ちゃんとやりました』と伝えたい」と、イチロー氏から受けた“金言”に応える感謝の言葉を口にした。
1997年に主将として、そして監督として夏の全国制覇を果たした中谷監督。“智弁対決”を制した指揮官は試合後、「無茶苦茶嬉しかったです」と満面の笑みを見せた。全試合2桁安打をマークするなど“強打の智弁”を体現した優勝に「県予選で本当に苦しみまして。中々ヒットが思うように出ないで。(県決勝の)市立和歌山でも打線が心配だった。小園(健太)君を攻略してチームの自信になった」とライバルの存在に感謝した。
昨年12月はイチロー氏から3日間、指導を受け「ずっと見ているから、ちゃんとやってよ!」とエールを受けていたが中谷監督は「イチローさんだけじゃなく、この子たちが日本一を目指すためにたくさんサポートしてくれた方がいる。その方、全てに『ちゃんとやりました』と伝えたい」と語っていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)