低評価を覆してPO進出のRソックス 宿敵ヤンキースとの“大一番”を制するには?

WCゲームを前にして、会見を行ったレッドソックスのアレックス・コーラ監督【写真:AP】
WCゲームを前にして、会見を行ったレッドソックスのアレックス・コーラ監督【写真:AP】

Rソックスとヤンキースはともに92勝70敗でレギュラーシーズンを終えた

 レッドソックスがヤンキースと激突するア・リーグのワイルドカード(WC)ゲームは5日(日本時間6日)、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで行われる。澤村拓一投手はロースターから外れたものの、レギュラーシーズンをともに92勝70敗で終えた宿敵対決に注目が集まっている。MLB公式サイトは昨年地区最下位から躍進したレッドソックスの強みや課題について特集している。

 開幕前の評価は低かったレッドソックスだが、2年ぶりに復帰したアレックス・コーラ監督の下、ワイルドカード出場権を獲得した。ヤンキースを破ってレイズとのディビジョン・シリーズに進むにはどういった展開に持ち込めばいいのだろうか。

 まずは、相手エースのゲリット・コールと投げ合うネイサン・イオバルディの力強い投球、シーズン終盤に成績を落としたが、敵を圧倒する力を持つ攻撃陣による間断ないパフォーマンスが必要だろうと説明。終盤に登板機会の多かったブルペンのプレッシャーを減らすためにも攻撃陣の爆発は不可欠で、ラファエル・デバースがレギュラーシーズン最後の2試合で活躍したのは「良い兆し」としている。また、イオバルディと攻撃陣が仕事を果たしたとしても、ブルペンは大きな場面でアウトを取る必要があるだろう、とも指摘している。

 ではア・リーグチャンピオンシップシリーズに向けての青写真は描けているのだろうか。左肘のトミー・ジョン手術を経て2年ぶりに復帰したクリス・セールは当初は良い投球を続けていたが、ラスト2度の登板は良くなかった。セールが頼れる存在でなければ勝ち進んでいくのは「難しい」と“キーマン”に挙げている。他にカギを握る投手として今季13勝のエドゥアルド・ロドリゲス、同9勝のニック・ピベッタにも言及している。

 一方で懸念材料は守備。今季失策数108はマーリンズに続いてメジャー全体で2番目に多く、「致命的な欠陥に見える」とも。OAA(平均的な選手よりどれだけ多くアウトを奪ったかを示す指標)はメジャーワーストで、守備に不安のあるチームが、ポストシーズンで長く戦った例は少ないとも指摘している。

(Full-Count編集部)

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