大谷翔平はコロナ禍で「完璧なタイミングで現れた」 コミッショナー特別表彰の理由
マンフレッド・コミッショナー「オオタニに授与することは本当に喜ばしいこと」
エンゼルスの大谷翔平投手は26日(日本時間27日)、大リーグ機構から「コミッショナー特別表彰」を受けた。27日に米テキサス州ヒューストンで開幕するワールドシリーズ前に会見に臨み、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏から受賞トロフィーを受け取った。
同賞は歴史的な功績を残したチームや個人に贈られる。表彰が始まったのは1998年で、過去の受賞者や団体は計15。日本勢では2004年にシーズン最多記録を更新する262安打を放ったイチロー(当時マリナーズ)が2005年に受賞している。全体では2014年デレク・ジーター(ヤンキース)、ビン・スカリー氏(ドジャース専属実況アナウンサー)以来7年ぶりだ。
定期的な表彰ではなく、コミッショナーの判断で贈られる。2015年にコミッショナーに就任したマンフレッド氏は会見で「メジャーリーグという世界最高峰のリーグで投打両方をこなす人物を探し出すことは、途方もないこと」とした上で、大谷を特別表彰した理由を語った。
「今年ファンのために素晴らしいパフォーマンスを披露しました。アメリカ、日本、そして世界中のファンのためにです。投打でオールスターに選出され、先発投手に選ばれることは、本当にアンビリーバブルな偉業です。次の数年間で(大谷には)多くの賞が待っていることでしょう。しかし2021年は本当に特別な年だったため、今年生まれた歴史的偉業を評価することが大事だと感じました。私がコミッショナーに就任して以来初めてのこの賞を、ショウヘイ・オオタニに授与することは本当に喜ばしいことです」
特別表彰はシーズン中盤から計画していたという。マンフレッド氏は「球宴の頃に考えが浮かんできました。我々としては、チャンスがあるうちに2021年シーズンを(表彰など)形として評価しないのは間違いだという結論に至りました」と語った。昨季は60試合制となるなど世界中がコロナ禍で苦しんだ。「ショウヘイのような国際的なスターが完璧なタイミングで今年現れた」と同コミッショナーは喜んだ。二刀流・大谷に、また新たな勲章が加わった。
(Full-Count編集部)