インディアンスの名称変更に待った　“本家ガーディアンズ”が使用差し止め求める

ローラーダービーのチーム「クリーブランド・ガーディアンズ」が訴えを起こした

　チーム名を来季から「ガーディアンズ（Guardians）」に変更することを発表しているインディアンスに“待った”がかかった。クリーブランドを拠点とし、以前から「クリーブランド・ガーディアンズ」の名称で活動するローラーダービーのチームが27日（日本時間28日）、名称使用の差し止めを求めてインディアンスを訴えた。インディアンスは先住民を指すチーム名が人種差別的と問題視されたため、シーズン終了後に名称をガーディアンズに変更すると7月に発表した。

　米メディア「CBSスポーツ」によると、原告代理人弁護士のクリストファー・パルド氏は次の声明を発表した。「MLBは誰かがラクロスのチームに『シカゴ・カブス』と名付けたり、サッカーのチームに『ニューヨーク・ヤンキース』と名付けたりすることを決して許しはしないだろうし、そうすべきでもない。ブランドの混同からMLBを守る原理と同様のことは、逆にインディアンスが行おうとしていることを防ごうとする時にも適用される。突然『クリーブランド・ガーディアンズ』を名乗ったことで、インディアンスはこの名称の本来の所有者、“本物の”クリーブランド・ガーディアンズの権利を故意に骨抜きにした」。

　訴えによると、インディアンスはローラーダービーチームのガーディアンズが既に同じ名前を持っていることを、名称変更発表の数か月前から知っていたとしている。また、インディアンスの弁護団はガーディアンズの名前を使う意図を隠すためモーリシャスの小さな島で商標登録の手続きを秘密裏に行い、その後にローラーダービーチームに名称変更の計画を伝えに来たという。

　ローラーダービーチームのガーディアンズでオーナーを務めるゲイリー・スウェット氏は「スポーツとクリーブランドの街を愛する非営利団体として、インディアンスが、私たちが何年も使用してきた名前を守らないといけない状況に私たちを追い込んだことを悲しく思います」と語っている。

（Full-Count編集部）