早大が逆転Vへ望みつなぐ勝利 楽天ドラ6西垣が8回2失点、31日に運命の早慶戦
3回に3本の二塁打が飛び出し、一挙4得点で逆転
東京六大学秋季リーグ戦が30日、神宮球場で行われ、早慶1回戦は4位の早大が首位の慶大に5-3で逆転勝ちした。通算5勝2敗2分けで勝ち点6となり、2位に浮上。慶大は4勝1敗4分けで勝ち点6で並んでいるが、勝率で上回って首位のまま。優勝の行方は、31日の2回戦で決まる。
引き分けでも、慶大に優勝を許す一戦で、早大が意地を見せた。2点ビハインドの3回1死一、二塁から福本翔外野手(4年)の左翼線適時二塁打で1点を返すと、続く蛭間拓哉外野手(3年)も1死二、三塁から左翼への2点適時二塁打。一気に試合をひっくり返すと、2死二塁から丸山壮史内野手(4年)にも一塁手の頭を越える適時二塁打が飛び出した。4回には2死二塁から中川卓也内野手(3年)が右前適時打を放ち、5点目を奪った。
先発マウンドを託されたのは、11日のドラフト会議で楽天から6位指名を受けた西垣雅矢投手(4年)。2回に2ランを浴び、9月19日の立大1回戦から続く連続無失点は31イニングで途切れたものの、3回以降は得点を許さず。8回計119球を投げ、4安打8奪三振2失点の好投だった。9回はDeNAからドラフト2位指名を受けた徳山壮磨投手(4年)が1点を失うも、リードを守って試合を締めた。
春季リーグで5位に終わった早大は、今季最初のカードとなった立大戦には2連敗したものの、そこから4勝2分けで負けなし。土壇場で慶大を追い詰め、31日の2回戦に勝利すれば、2020年秋以来、2季ぶり47度目の優勝となる。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)