イチロー、5年ぶり開幕スタメンに「ビックリ」「こんなギフトがあるなんて」
「9番・左翼」でシアトル“凱旋”へ「なかなかこういう気持ちになることはない」
マリナーズのイチロー外野手が29日(日本時間30日)の開幕戦・インディアンス戦にスタメン出場することが決まった。開幕前日練習が行われた28日(同29日)、スコット・サービス監督が明言。キャンプでアクシデントが続いた背番号51は「ビックリしました」と話した。
FA市場がスローペースとなった影響もあり、今季の契約が遅れたイチロー。古巣マリナーズと契約後、キャンプに遅れて合流することとなったが、さらに14日(同15日)のオープン戦で右ふくらはぎの張りを訴えて交代。実戦復帰後の23日(同24日)のレンジャーズ傘下マイナーとの試合では頭部死球を受けて交代した。
脳震とうのテストは問題がなく、右ふくらはぎの状態が最後まで懸念材料となっていたが、26日(同27日)に実戦復帰すると、27日のオープン戦ロッキーズ戦で2日連続出場。左翼の守備でも軽快な動きを見せていた。
サービス監督はこの日、イチローについて「明日の夜(29日開幕戦)はラインナップに入る」と明言。「9番・左翼」で起用する方針だ。マリナーズの選手としてレギュラーシーズンの試合に出場するのは、2012年7月22日の敵地レイズ戦以来。さらに、マリナーズの選手としてセーフコ・フィールドに立つのは同年7月15日のレンジャーズ戦以来、2083日ぶりとなる。
この日の練習中に開幕スタメンを告げられたというイチローは「なかなかこういう気持ちになることはない。今までアメリカでは少なくともなかったし、ここまで我慢してくれて、最終的にこの判断をしてくれたことというのは、途中から入ってきて、怪我した選手に対する扱いではないですからね」と首脳陣に感謝。さらに「この判断は…びっくりしました」と話した。
開幕戦に向けては「こんなギフトがあるなんて思いもよらなかったですから。こんなに人の思いに応えたという気持ちになったことなんて、久しぶりだなと思いますね」と気持ちを新たにした様子。いよいよ、数々の伝説を残したセーフコ・フィールドにマリナーズの選手として凱旋する。
(Full-Count編集部)