東京ガスが都市対抗野球で初優勝 12安打6得点の強打でHonda熊本を下す
“都市対抗OB”の広島・栗林良吏が始球式に登場
社会人野球の頂点を決める第92回都市対抗野球は9日、東京ドームで決勝戦を行い、3年ぶり出場の東京ガスが6-5でHonda熊本を下し初優勝を果たした。東京ガスは初回、1死満塁から「6番・左翼」で先発した笹川晃平外野手の押し出し死球で先制、さらに「7番・二塁」の相馬優人内野手が右前に2点適時打して試合の主導権を握った。
4回には1死二、三塁から「1番・三塁」の石川裕也内野手が右前に2点適時打。6回にも先頭の笹川が中越えにソロ本塁打し、効果的に加点した。
Honda熊本は東京ガス先発の臼井浩投手に抑え込まれ、ようやく6回2死から「2番・左翼」の中嶋準矢外野手が右翼へソロ本塁打し1点を返した。8回には2番手の三宮舜投手(明治安田生命から補強)から「9番・DH」の和田裕生内野手がソロ本塁打、9回2死からは丸山竜治捕手が左翼席へ3ランを放り込み1点差まで迫ったものの、悲願の初優勝はならなかった。
試合前には、今季プロ野球の広島で抑えとして活躍した栗林良吏投手が始球式。昨年までプレーしたトヨタ自動車のユニホームを身にまとい、首からは東京五輪で獲得した金メダルを下げての投球で、スタンドから大きな拍手を受けた。
(羽鳥慶太 / Keita Hatori)