マルティネスは“大当たり”だけど野手は… 8年ぶりBクラス、鷹の補強はどうだった?
マルティネスは21試合で9勝、防御率1.60と大車輪の活躍
今季は8年ぶりのBクラスに沈んだソフトバンク。2年連続のリーグ優勝、5年連続の日本一を目指した今季だったが、終盤に泥沼の8連敗を喫するなど失速した。そんなソフトバンクが開幕前、そしてシーズン中に行った補強は成果があったのか。振り返ってみよう。
2020年に3年ぶりのリーグ優勝を果たし、4年連続で日本シリーズを制したソフトバンクはオフにコリン・レイ、日本ハムから自由契約となったニック・マルティネスの右腕2人を獲得。投手陣の更なる強化に打って出た。
この補強はそれなりの成果を残した。マルティネスは規定投球回にこそ届かなかったものの、21試合に先発して9勝4敗、防御率1.60をマーク。21試合のうち20試合でクオリティスタートを達成するなど、大車輪の活躍を見せた。コロナ禍で来日が遅れたレイは6月3日の初先発から6試合で3勝1敗、防御率2.02と好投を続けた。だが、家族の事情で東京五輪の中断期間中に退団となった。
シーズン中にトレードで阪神から加入した中谷将大は1軍出場なし。低迷する打線の起爆剤として獲得したアルバレスも12試合で打率.162と奮わず、半月ほどでファーム降格となった。また育成選手として獲得したアンディ・ロドリゲスは東京五輪のアメリカ大陸予選中に失踪。そのままオフに自由契約となった。
今季のソフトバンクはマルティネスの加入が大きな成果をあげ、レイもまずまず。ただ、投手陣とは対照的に補強も含めて野手陣は奮わなかった。来季の巻き返しを狙うこのオフはどういう動きを見せるだろうか。