大谷翔平のメジャー初先発に同僚が太鼓判 「オオタニにはいい条件になる」

MLB初先発に挑むエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
MLB初先発に挑むエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

開幕10日以内で野手、投手として先発すれば98年ぶりの快挙

 エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)の敵地アスレチックス戦でついに初先発のマウンドに立つ。

 3月29日(日本時間30日)の開幕戦で初打席初安打デビューとなった大谷。開幕10日以内で野手・投手としてそれぞれ先発を果たせば98年ぶりの偉業となる。注目のデビュー戦を前に同僚捕手のリベラは「スーパースターになるポテンシャルの持ち主」と絶賛している。

「彼は気持ちのいい青年だ。そして、スーパースターになるポテンシャルも持っている。でも、一歩一歩進めばいい。誰も歩んだことのない道を歩もうとしている。すべてはプロセスなんだよ」

 31日(日本時間1日)のアスレチックスとの第3戦で先発マスクを被り、4打数2安打と大活躍したレネ・リベラ捕手はこう語った。

 ピッチャー・大谷がついにメジャーデビューを果たそうとしている。本番では2番手捕手という位置付けのリベラではなく、正捕手マルドナードが当日のマスクを被る可能性は高いが、34歳のベテランは二刀流で注目を浴びるルーキーを自信を持って推す。

 スプリングトレーニングではマウンドで苦しみ抜き、防御率27・00という乱調ぶりだった。極度に乾燥しているアリゾナ合宿ではメジャー公式球の適応に苦しみ、スプリットの調整に腐心したが、リベラは「(キャンプ地の)テンピはボールが滑りやすい環境だった。だが、オークランドは湿度も高い。間違いなく握りやすくなるので、オオタニにはいい条件になるね」と語る。

 メジャー1年目の新人とラテン語圏出身のキャッチャー陣とのコミニケーションは気になるところだが、リベラは「問題ないよ。みんなが思っているほど、彼は英語を理解できていないわけではないんだ。コミニケーションの部分は心配していないんだ」と太鼓判を押している。

 ロッカールームでは同僚からわざわざ日本語で声をかけられることも多い大谷。チームメートもスター候補とのコミュニケーションを大切にしている。

 エンゼルスは開幕10試合で投手と野手で先発した選手が1920年シーズンのジョー・ブッシュ(レッドソックス)とクラレンス・ミッチェル(ドジャース)以来となるという歴史的な偉業となるデータを紹介。そして、1シーズンでは1988年にヤンキースでリック・ローデン投手が30試合に先発し、1試合に指名打者として登場したのが最後になるという。

 キャッチャーのみならず、優しいチームメートからも全面バックアップを受ける大谷が満を持して、98年ぶりにメジャー史を塗り替える。

(Full-Count編集部)

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