元西武左腕が「別格」と絶賛の小6女子投手　勉強にも“全力投球”で目指す医療の道

M2ツイスターズに所属する田沼愛理さん

　プロも驚きの投球を見せる女子小学生を発見した。埼玉・羽生市の小学校軟式野球チーム・M2ツイスターズに所属する6年生・田沼愛理さんだ。セットポジションからきれいなフォームで投じられた1球に、指導していた元西武・高橋朋己氏も「別格でしょ」と驚きの様子だった。

　昨年12月25日に加須市で行われた女子だけの野球教室「加須きずなガールズベースボールクリニック」。高橋氏ら西武OB、埼玉西武ライオンズ・レディースの選手らが女子小学生を指導した。その中でひと際目立っていたのが、田沼さん。球を受けた別チームの選手は「速すぎる……」と捕るのを怖がり、高橋氏も思わず「何で（ライオンズ）ジュニア受けなかったの？」と聞いた。

　野球を始めたのは、少年野球チームの監督を務めている父と4学年上の兄の影響だ。「野球の練習に連れて行ってもらって、私もやりたいなって」。小1からチームに所属し、夢中になった。練習日以外も父に素振りやシャドーピッチングを見てもらった。重さ900グラムの木製バットを振り、下半身を強化するために足袋を履いて練習に取り組むこともある。今ではチームのエースでありリードオフマンと、投打で活躍している。