オリ宮内オーナー、吉田正&山本の流出を“拒否” 「2人に関してはずっといる前提」
今季限りでオーナー職を退くことを発表したオリックスの宮内オーナー
オリックスの宮内義彦オーナーが21日、京セラドームで会見を行い今シーズン限りでオーナー職を退くことを発表した。将来的にメジャーリーグ挑戦の思いを持つ吉田正尚外野手、山本由伸投手について「2人に関してはずっと(球団に)いるという前提で考えている」と語った。
宮内オーナーは昨シーズン、25年ぶりのリーグ優勝に貢献した投打の主軸について口を開いた。2年連続首位打者に輝くなど110試合に出場し打率.339、21本塁打72打点の成績を残した吉田正に「吉田選手はシーズン最後に怪我をして残念な状況だったが本当にリーディングヒッターとして頑張ってくれた。彼の力強さ、おそらく両リーグを通じ稀有な才能を持っている選手。人が真似できない、まだ伸びるんじゃないかなと。年齢からいっても伸びしろはあると思っている」と賛辞を送った。
さらに沢村賞、最多勝、最優秀防御率などタイトルを総なめした山本についても「昔、七色の魔球というのがいたが、現代版じゃないか。一つ一つの球の完成度が高い。この技術は才能か分からないが凄いなと。スピードもそうだが。日本を代表する選手、チームとして非常に嬉しい」とべた褒めだった。
過去には1994年にイチロー氏が大ブレークを果たし1995、96年のリーグ連覇、日本一に繋がった。球界を代表する安打製造機は2000年オフにポスティングシステムでメジャー挑戦し世界的なスターにまで成長を遂げた。「オリックスに縁のあった人はね。今でもイチローとは付き合っているし、そういう関係はずっと続く」としながらも吉田正、山本について問われると「2人に関してはずっと(オリックスに)いるという前提で考えている」と“流出”を避けたい考えを明かしていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)