大谷翔平は「必ずやってくれる」 花巻東監督が本塁打王を期待、菊池雄星にはCY賞
花巻東・佐々木監督、菊池雄星、大谷翔平が日本スポーツ学会大賞を同時受賞
花巻東高の佐々木洋監督は22日、都内で行われた「日本スポーツ学会大賞」の表彰式に出席。マリナーズからFAとなっている菊池雄星投手にサイ・ヤング賞、エンゼルス・大谷翔平投手に本塁打王の獲得を期待した。同時受賞となった教え子たちへ、「菊池雄星はサイ・ヤング賞を取る目標を持っていますし、大谷翔平はベーブ・ルースの記録や今回逃した本塁打王を目指して頑張っていくと思います」と期待を込めた。
高校時代の恩師が教え子たちへ熱いメッセージを送った。まずは菊池だ。昨季は7勝9敗、防御率4.41。前半戦はエース級の活躍を見せて、大谷と共にオールスター戦に初選出された。
「あれだけ左でボールを投げられるのはメジャーでもそんなに多くない。左でナンバーワンの投手になれるんじゃないかなというものを持っています。大谷翔平投手もすごいですけど、もっとすごいのが菊池雄星だと思っているので。世界ナンバーワンの左投手になってほしいと常に思っています」
大谷も同じだ。昨季は9勝&46本塁打と躍動して日本人初の満票MVPを受賞。本塁打王争いではトップに2本差の3位だった。
「とにかく自分を超えていく。去年の自分を超えていくようにすごくこだわっているように感じます。打率を争う選手は出てくるかもしれませんけど、まさか本塁打王争いで。名前を残しただけですごいことだと思っている。これから、さらに日本人でもできるんだ、というのを子どもたちに与えてほしいなと思います」
「今回(MVP)は向こうのマスコミさんに認められていただいた賞。次は数字で認めていただいてほしいなと思います。本塁打を打つことにこだわっているように感じました。日本にいる時も毎日トレーニングをしていたようなので、必ずやってくれるんじゃないかなと思います。本人は10勝に行かなかったこと、最後に争って本塁打王を取れなかったことも、これから進化していく中でプラスじゃないかなと思います」
菊池と大谷は米国で自主トレ中。この日の表彰式は佐々木監督のみとなった。「まだまだ挫折することもたくさんあると思いますので、温かい目で応援していただければ」。海の向こうでの躍動を、恩師は心待ちにしている。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)