選抜決定の花巻東の1年生スラッガー・佐々木麟太郎 昨冬手術受け「まだバットは振れていない」

センバツ出場を決め取材に応じた花巻東・佐々木麟太郎【写真:荒川祐史】
センバツ出場を決め取材に応じた花巻東・佐々木麟太郎【写真:荒川祐史】

佐々木は昨年12月に胸郭出口症候群の手術を受け、早期復帰を目指す

 昨秋の東北大会を制し、明治神宮大会で4強入りした花巻東(岩手)が28日、第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間)の一般選考で選出された。1年生スラッガーとして期待のかかる佐々木麟太郎内野手は昨年12月に胸郭出口症候群の手術を受け「まだバットは振れていないです」とリハビリの状況を明かした。だが、早期復帰を目指し、エンゼルスの大谷翔平投手ら偉大な先輩たちも戦った場所へ、照準を定めていく。

 同校の選抜出場は2018年以来4度目(夏は19年に出場)で、春夏通じて14度目となる。花巻東は昨年の東北大会を制して、明治神宮大会に出場し4強まで進んだ。1年生ながら高校通算50本塁打の佐々木は「とにかく今は、うれしいという気持ちです。チームでは『岩手から日本一』という目標があるので準備していきたい」と喜びを語った。

 佐々木は肩から手先にかけてしびれや痛みの症状が出る胸郭出口症候群の手術を昨年12月に受けた。中学時代からあった症状だという。術後、投球やスイングもまだできてはいないが、現在は肩の稼働のトレーニングなどのリハビリを行い「できることはやっています」と気持ちは高めている。

 選抜に間に合うかどうかは不透明だが、父子鷹で挑む佐々木洋監督はチーム全体のレベルアップに期待を寄せている。「(引退した)3年生もサポートしてくれました。1年生から3年生で勝ち取った選抜だと思っています。09年を超えるように頑張っていきたいです」と最高成績の準優勝を超える成績を目指していく。

【表】第94回選抜高校野球大会出場の全32校一覧

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