バンテリンDの“奪三振王”はわずか6差の争い TOP10に現役1人、先発以外も…
現役唯一のランクイン、エース大野雄大は「555」
本塁打が出にくく、投手有利ともされる中日の本拠地・バンテリンドーム。ただ、その“追い風”とは関係のない三振で、最も多くの打者たちをねじ伏せてきたのは誰か――。1997年の開場以来の“奪三振数”トップ10を選出。現役選手はわずかに1人がランクインした。
プロ野球史上唯一、50歳で登板したレジェンド山本昌氏は「721」で2位。わずか6差の「727」でトップに輝いたのは、川上憲伸氏だった。開場の翌年に入団。メジャー挑戦で2年間日本球界を離れるも、代名詞のカットボールをはじめ、キレキレの球で三振の山を築いた。
現役選手では、エースの大野雄大投手が「555」で3位。山本昌氏とは160余り離れているが、順調に重ねていけば数年で上回る可能性もある。4位以降は2000年代を中心とした黄金期を支えた先発投手が並ぶ中、元守護神の岩瀬仁紀氏が「405」で8位に入った。最終回のみの登板なら3つのアウトしか取れない中で、その数字がクローザーとしての凄みを物語る。
現在のチームでは、右のエース柳裕也投手が昨季に最多奪三振のタイトルを獲得。落差のあるカーブや鋭いカットボールなどで今季以降も三振を重ねることができれば、近い将来にトップ10入りするかもしれない。