MLB史上初、ウガンダ出身2選手がドジャースと契約 “多国籍化”をさらに推進

ドジャースの本拠地ドジャースタジアム【写真:盆子原浩二】
ドジャースの本拠地ドジャースタジアム【写真:盆子原浩二】

関係者「アフリカの未来のプロ選手をインスパイアすることを願う」

 ドジャースがウガンダ出身の2選手と契約を結んだことが明らかになった。アフリカにある同国出身の選手がMLB球団と契約を結ぶのは初めてのことになる。同国出身のコーチ1人もドジャースと契約を締結したといい、球団関係者は「アフリカの未来のプロ選手たちをインスパイアすることを願っています」などと語っている。

 ウガンダの全国スポーツ審議会の公式ツイッターによると、ドジャースと契約したのはベン・セルンクマとウマル・マレ。2人はメジャーでのプレーを目標に、ドミニカ共和国のサントドミンゴにあるドジャースの施設でプロ野球選手としてスタートを切る。また、同じくウガンダ出身のジョシュア・キジト・ムワンジは今季、ドジャースの施設である「カンポ・ラス・パルマス」のコーチとして契約した。ムワンジは、MLBで初のウガンダ出身のコーチとなった。

 3人に対しては野球のみならず、ドジャースがスポンサーとなって教育面での援助も行う。ウガンダスポーツ審議会のパトリック・オグウェル氏は「スポーツと教育のバランスを取っていることを称賛します」と語っている。また、ドジャースのアシスタントディレクター、ウィル・ノルデン氏は「3人の若者の成功が、アフリカの未来のプロ選手たちをインスパイアすることを願っています」と述べている。

 MLB公式サイトによると、先月中旬の時点でドジャースはこのオフ、ウガンダ以外に海外アマチュアFA選手をロシア、スペイン、ニカラグアなど10か国から計30人獲得。その中にルートインBCリーグ・茨城アストロプラネッツに所属していた松田康甫投手も含まれる。彼らが今後どんな成長曲線を描くか、注目される。

【写真】ウガンダ出身の選手として初めてMLB球団と契約した2人

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