大物が続々“匂わせ” ロックアウト長期化でアジア行き「可能性ある」と米メディア
ハーパーは巨人のユニホーム姿をインスタグラムにアップ
メジャーリーグではロックアウトが長期化している。この状況は、移籍にも大きな影響をもたらしそうだ。米国の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、海外リーグに活躍の場を移す選手が出てくる可能性に言及した。
新労使協定はいまだ合意に至らず、開幕延期は現実味を帯びている。MLB機構が試合を1か月分削減することも厭わないと話していることを受け、何人かの選手がSNSで、海外でプレーすることをほのめかすような投稿を行っている。
フィリーズのブライス・ハーパーは巨人のユニホームを着ている写真をインスタグラムのストーリーにアップした。ブレーブスの救援投手、ルーク・ジャクソンはツイッターでメキシカンリーグのトロス・デ・ティファナにメンションをつけて契約できることをほのめかしたり、ヤンキースのジョーイ・ギャロは求人サイト「LinkedIn」のプロフィールを作って「登録した」とジョークを飛ばした。
同サイトは「もしロックアウトが他の国のシーズン開始まで長引けば、海外リーグでの機会を追い求める選手が出てくる可能性はある」としており、これらが全て冗談とは限らないかもしれない。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、ツイッターに「ロックアウト前に選手の代理人に配布されたロックアウトガイドより…」として画像を投稿。それには「ロックアウト中に海外リーグに参加することを選んだ選手に対して、MLBが邪魔をするようなことがあれば、選手会は抗議する」と書かれている。
同サイトによれば、ハーパーやギャロのようなスター選手が海外でのプレーを選ぶとすればサプライズだが、40人のロースター枠の境界線上にいる選手は「より熱心に機会を追い求めるかもしれない」という。メジャーと3Aを行き来するような選手にとっては、NPBや韓国プロ野球(KBO)の方が高年俸が保証されるため、ロックアウトがないオフシーズンもNPBやKBOでのプレーを求めて球団にリリースを要求することは珍しくない。
「MLB機構が本当に試合数削減を行うなら、選手会が選手の海外挑戦をサポートすることは、その道を切り開こうとする選手を駆り立てる可能性がある」とした同サイト。一流メジャーリーガーが海を渡り、日本にやってくる可能性はあるのだろうか。
(Full-Count編集部)