最低年俸の上昇はNPBにも影響? 新労使協定合意、ロックアウト終了でどうなる

会見を行ったMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏【写真:AP】
会見を行ったMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏【写真:AP】

メジャー最低年俸が約6700万円から約8200万円に大幅アップされる

 99日間にわたって続いたメジャーリーグのロックアウトが10日(日本時間11日)、突如として終わりを迎えた。MLB機構と選手会が5年間の新労使協定に合意。新シーズンの開幕も4月7日(同8日)に決まった。米全国紙「USAトゥデイ」がこの新たな労使協定について詳報している。

 もっとも大きな変更点といえるのは、メジャーリーグの最低年俸が57万500ドル(約6700万円)から70万ドル(約8200万円)にアップしたこと。さらに、新労使協定が有効な5年の間は徐々に上昇していき、2026年シーズンには78万ドル(約9100万円)まで上がる。

 記事では「ルーキーや年俸調停権を得る前の選手たちにとっては記録的な昇給だ。選手会は今回の交渉で勝利したと宣言していいだろう」と大幅な待遇改善を指摘。マイナーからメジャー昇格を狙える立ち位置にいるものの、より好待遇を求めて日本のプロ野球に移籍するケースがこれまでは多かったが、今回の変更でどのような影響があるかにも注目だ。

 もうひとつ注目されるのは開幕までの1か月がどのように進むかだ。現時点で未契約のFA選手は200人ほどおり、さらに年俸調停やトレードも行われる。記事では「開幕まではすさまじく、クレイジーで、カオスな(混沌とした)1か月になるので心の準備を」と呼びかけ、1995年のストライキ終了後には3週間で140人が契約を交わしたことを紹介している。

(Full-Count編集部)

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