OP戦初安打の大谷翔平は「素晴らしい状態だ」 マドン監督が初実戦の動きを称賛
2打数1安打、ロックアウトでキャンプイン遅れても調整に不安なし
■エンゼルス 12ー5 Dバックス(オープン戦・日本時間20日・テンピ)
エンゼルスの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、米アリゾナ州テンピで行われたダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で先発しオープン戦初出場。2回の第2打席で左前に今春初安打となる適時打を放ち、2打数1安打1打点の成績を残した。試合後ジョー・マドン監督は「彼は素晴らしい状態だ」と好発進を称えた。
2回2死三塁、大谷はダイヤモンドバックス先発・ストレイリーの速球を左前にはじき返した。マドン監督は「彼は素晴らしい状態だった。本当によく動けていた。打席では普段通りの様子だった。一塁に走る姿もいつも通りだった。そういう点を私は見ている。何も問題はない」とプレー姿に目を細める。ロックアウトでキャンプインが大幅に遅れたものの、大谷の仕上がりは順調と映っているようだ。
21日(同22日)のロイヤルズ戦で投手としての出場が予定されている。そのため20日(同21日)のマリナーズ戦には出場しないという。
初登板の試合で“投打二刀流”をこなすのかについては「わからない。彼とまだ話をしていない」と明言を避けた。今季からナ・リーグも指名打者制を採用し、メジャーリーグでは投手を打席に立たせる必要が全くなくなる。そのため「我々がどう対応すべきかについての明確なルールを(MLBが決めるのを)待っている状態。私個人としては反対はしない。ナ・リーグ制(指名打者無し)の試合はもう行われない」と続けた。二刀流のルール整備が済めば、起用もあるとみられる。
また適時打を放った2回の打席では、続く「3番・中堅」のトラウトも左前打で続き、昨季後半は見られなかった大谷との並びの破壊力を示す形となった。指揮官はこの並びを今後も続けるのかという問いに「可能性としてはある。アンソニー(レンドン)が戻ってくれば、状況は変わってくる。まだ決めていない。デビッド(フレッチャー)やマーシュをどこに置くかにもよるが」と、続ける可能性を示唆している。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)