大谷の女房役が“神走塁” 一塁から激走→104キロ巨体を半回転で見事生還
意外な“俊足”で一気に本塁へ ビデオ判定覆ってセーフ
エンゼルスのマーティン・マルドナード捕手が9日(日本時間10日)、敵地でのレンジャーズ戦で“神走塁”を披露した。捕手のタッチをかいくぐっての生還は一度はアウトと判定されたが、チャレンジの結果、セーフに一転。チームに勝利を呼ぶ大きな追加点を挙げた。
見ている者が思わず身を乗り出してしまう激走シーンは6回裏に誕生した。3-1と2点リードの6回2死二塁で打席に立ったマルドナードは中堅へヒット。二塁走者だったシモンズが4点目のホームを踏んだ。なおも2死一塁から、続くヤングが放った痛烈な打球は三塁線を破る二塁打に。フェンスに当たって転がるクッションボールの処理に左翼手ルアが手間取る間、一塁走者だったマルドナードが魅せた。
183センチ、104キロの巨体ながらも“俊足”のマルドナードは好スタートで一塁を離れると、脇目も振らずに二塁ベースを蹴り、三塁コーチのゴーサインを見届けると本塁を目指した。猛然とホームを狙うマルドナードはヒラリと体を半回転させながら、左翼手からの返球を受けた捕手チリーノスのタッチをかいくぐり、右手でホームベースを触ったかに見えた。だが、球審の判定はアウト。味方ベンチに向かって猛然とアピールすると、ソーシア監督はチャレンジを要求。リプレー検証の結果、判定は覆り、エンゼルスに5点目が加わった。
エンゼルスの正捕手マルドナードは、投手・大谷翔平の活躍を支える大切な存在。勝利を貪欲に求めるハッスルプレーでチーム全体を牽引する。