大牟田が強豪・宜野湾に11得点快勝「この試合を自信に」 ポニー全日本選抜3日目
悪天候により決勝は行わず、交流戦で大牟田と宜野湾が対戦
ポニーリーグの全日本選抜中学硬式野球大会は26日に沖縄で開幕。初日から続く降雨の影響により、最終日だった28日は予定されていた決勝戦は行わず、代わりに交流試合6試合が行われた。コザしんきんスタジアムでの第3試合は大牟田ビクトリー(福岡)が地元・沖縄の宜野湾ポニーズを圧倒。試合時間規定により、11-4の5回コールドで勝利した。大牟田は初日の宇都宮ポニーベースボールクラブ(栃木)戦に続き、2連勝で大会を終えた。
小雨が降りしきる中、地元の強豪を圧倒した。宜野湾はオリックス・宮城大弥投手らを輩出した名門。初回に4点を奪われたが、それでも大牟田は落ち着いていた。4回に2点を返し、なおも2死満塁で3番・白水陸翔くん(2年)の左翼越え2点二塁打で同点に。続く4番・福島廉平くん(3年)の左適時打でさらに2点を勝ち越した。
勢いに乗ったチームは、5回にも猛攻を仕掛ける。2死満塁で再び打席に立った福島くんが、この日3安打目となる走者一掃の中越え三塁打を放つなど、5点を追加した。5回裏の守備で7点を守り抜いたところでタイムアップ。この日限りで設けられた1時間45分の試合時間規定により、コールド勝利を収めた。
参加全23チームに等しく経験を積んでもらいたいという想いから、決勝戦は行わず。最終日だったこの日は、試合数が少ないチームを優先的に交流試合を行った。大牟田の志垣卓哉監督は宜野湾との一戦について「本当は決勝戦で戦いたかったけど、雨には勝てないね」と本音を漏らしながらも、「強いチームにこういう形で勝てたことはいい経験になりました」と収穫を掴んだ様子。来週から始まる九州連盟の春季リーグ戦は筑後リバーズ(福岡)など強豪ぞろいだが、「この試合を自信に結果を残して、夏を迎えたい」と先を見据えた。
この試合で大会全日程が終了。優勝なしで終わったが、参加全チームが試合で得た経験はかけがえのない財産になるはず。夏の全日本選手権に向けて、また新たな戦いが始まる。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)