OP戦好調もなぜ? 129億円アップトン“戦力外”、エ軍GMが語った苦渋の決断
129億円契約の最終年、若手外野手の状態を優先「チーム構成を考えた」
エンゼルスは2日(日本時間3日)、ジャスティン・アップトン外野手を40人のロースター枠から外す「DFA」の措置を取った。5年1億600万ドル(約129億円)契約の最終年を迎えた34歳は、開幕直前に事実上の戦力外に。この日の試合前にペリー・ミナシアンGMが取材に応じ「辛い決断だった。非常に難しかった。ジャスティンの人間性が大好きだが、チーム構成を考えた」と苦しい胸の内を語った。
アップトンは2019年以降苦しんできたが、今季のオープン戦ではここまで7試合に出場して3本塁打、11打点、打率.333と好調を維持。一塁の守備にも意欲を見せていた。そんな中でのDFAについて、ミナシアンGMは外野陣事情を強調。ブランドン・マーシュとジョー・アデルら若手が台頭していることに加え「(ほかに)テイラー(・ウォード)がいて、トラウトもいる。今年のチームについては、(外野の布陣は)この4人が最適だと感じた」と話した。
あくまで、アップトンのオープン戦の成績より、マーシュとアデルの状態が整ってきたことを優先。「2人とも守備、そして走塁での運動能力が高い。2人がいることでこれまでとは違う活力がチームに生まれる。2人がとても今のチームにあっていると感じている」と期待する。
通達した際のアップトンの様子については「彼はプロ。記者のみなさんも取材していてよく分かるだろう。これまで実績を残せてきたことには理由がある。彼はどんなときも笑顔で機嫌がよかった。今回は辛い会話だった」とも。チームメートから愛されていた人間性を称え、何度も苦渋の決断であったことを強調した。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)