大谷VSマーティン、意外な形の元同僚対決に米解説感慨「誰が予想しただろう」
メジャーで実現「走者・大谷VSマーティン」
エンゼルスの大谷翔平が11日(日本時間12日)、敵地レンジャーズ戦で「8番・DH」でスタメン出場し、先制タイムリーでチームの勝利に貢献した。四球で出塁した8回には日本ハム時代のチームメイト、クリス・マーティンに牽制で刺される珍事が起きたが、敵地のテレビ局も元チームメート同士の対決に大盛り上がり。米解説者は「2年間のチームメートがこうなると誰が予想したか」と感慨深げだった。
昨季まで日本ハムで共闘した2人が意外な形でメジャー初対決を迎えた。8回の先頭打者で登場した大谷。四球を選ぶと、レンジャーズは左腕ディークマンを下げ、マーティンをマウンドに送り込んだ。
マーティンは打者・大谷ではなく、走者・大谷と対峙する形に。そして、1死で迎えたコザートの打席で最初のドラマが起こった。マーティンの矢のような牽制に必死に帰塁した大谷だったが、一塁塁審の判定はアウト。ここでレンジャーズの本拠地テキサスで試合を中継していたテレビ局「FOXスポーツ・サウスウェスト」の実況は「ワオ、素晴らしい牽制だ。日本では頼りにしていたチームメートですが、まさに刺しました」と絶叫した。
この日試合の解説を務めたのは2007年から08年までソフトバンクでプレーした左腕C.J.ニコウスキー氏。同氏は「信じられないほど素早い動きです。手を見てみましょう。ジョーイ・ガロのタッチの前に間に合っているように見えますね」とリプレーを見ながら、マーティンの牽制の素早さを評価する一方、大谷の手が一瞬早かったとの見方を示した。
ここでマイク・ソーシア監督はチャレンジ。この場面でニコウスキー氏は「元チームメートから三振を奪うことは間違いなく楽しいことでしょう。ホームランもそうです。牽制で刺すことは特別な楽しさがあるでしょう」と嬉しそうに話していた。