165.9キロ剛球は「唸っているのが聞こえる」 今季MLB最速の一投は「打てっこない」
カージナルス救援右腕ヘルズリーが2日のDバックス戦でマークした
■カージナルス 7ー5 Dバックス(日本時間2日・セントルイス)
カージナルスの右腕ライアン・ヘルズリー投手が1日(日本時間2日)に本拠地で行われたダイヤモンドバックス戦に登板。今季メジャー最速の103.1マイル(約165.9キロ)をマークした。今季7試合8回1/3を投げて無失点投球を続ける27歳が投じた剛球にファンは「唸っているのが聞こえる」「打てっこない球」など驚きの声を上げている。
8回に登板して打者6人に対して2イニングを4奪三振無失点。パーフェクトリリーフで今季初セーブを挙げた右腕が、会心の1球を投げ込んだのは8回1死で打者にケテル・マルテを迎えた場面だった。カウント0-2から空振り三振に仕留めた内角高めの1球は103.1マイルを記録した。MLB公式サイトによると、マリナーズの救援右腕アンドレス・ムニョスがマークした102.8マイル(約165.4キロ)を超えて今シーズンのMLB最速。これまでの自己最速101.5マイル(約163.3キロ)を2.6キロも更新した。
この日は中3日での登板。「数日間投げていなかったから、とても調子が良かった。(マルテに)自分の最高の球で挑戦したかった。そうしたらこれまでよりも少し速い数字が出たんだ」とヘルズリーはコメントした。この日は18球のうち8球が100マイル(約160.9キロ)超。今季は8回1/3で1安打無四球16奪三振と無双投球を続ける。MLB公式や「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏がツイッターでヘルズリーの動画を投稿すると、ファンは続々反応した。
「剛速球」「打つのは不可能」「あまりに完璧すぎてフェイクに見える」「一瞬ノーラン・ライアンかと思った」「デンジャラス」「これがパワーだ」「なんてジョークだ」「乗っている時、こいつは打てっこない」。ヘルズリーの1球は強烈なインパクトを残した。