大谷翔平から先制ソロは「いつか孫に話をする」 敵軍野手が大喜び「最高な気分さ」
2回2死から甘く入ったスプリットを逃さなかったキアマイアー
■レイズ 4ー2 エンゼルス(日本時間12日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、本拠地でのレイズ戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場し、6回5奪三振2安打1失点の粘投を見せた。その二刀流から2回に先制ソロを放ったレイズのケビン・キアマイアー外野手は「いつか僕の孫に話をすること間違いなし。オオタニから本塁打を打ったんだってね。信じられない選手。最高な気分さ」と大喜びだった。
2回2死から、甘く入ったスプリットだった。キアマイアーが巧みにとらえると、打球は右中間スタンドへ。ただレイズ打線が大谷から奪えたのは、この1点のみ。カーブを効果的に使い、6回を最少失点でまとめた。キアマイアー自身も4回の第2打席ではカーブに空振り三振。疲れもある中でのマウンドに「グレート。球が速いね。スライダー、カーブ、スプリットなど、打者のバランスを崩すに十分な球種が色々ある」と敵ながらあっぱれだった。
スプリットについては、大谷自身も「できれば投げ続けながら修正したかったですけど」と本調子ではなかった様子。イニングを重ねるごとに「間違いが起きないような球種を選びながら投げていました」と変幻投球で試合を作った。ただ、失投を逃さなかったキアマイアーにとっては、“一生の思い出”になったようだった。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)