「まだまだ準備運動」 新庄剛志監督は手応え、開幕2か月の日本ハムに見えた“成長”
金子誠と武田勝、投打のOBコーチが語る開幕2か月の変化
日本ハムは22日、本拠地西武戦で3安打完封負け。札幌ドームでの連勝は6で止まったが、一時は借金14を背負ったチームは着実に右肩上がりの成長曲線を描いている。試合後、投打のコーチが開幕から2か月間の変化について語った。
金子誠野手総合兼打撃コーチは、2ストライクアプローチを挙げた。「積極的にいくという姿勢の中で三振が増えていくのは確かなこと。その中で2ストライク以降、それぞれがどういう形でやっていくのかというのが、ここ10日間くらいは見え始めた」と語る。
実際、20日の西武戦で4安打した野村佑希内野手は、3本が追い込まれてからの安打だった。この試合で万波中正外野手と清宮幸太郎内野手も、2ストライク後に1安打ずつ放っている。
金子コーチは、この3人のクリーンアップに「ロマンを感じていました」と明かす。22歳の万波、21歳の野村、22歳の清宮。将来性の詰まった3人は、10日のオリックス戦からの10試試合中8試合でクリーンアップを組んだ。この8試合のチーム成績は6勝2敗。万波は33打数13安打11打点3本塁打、野村は25打数11安打5打点、清宮は28打数6安打3打点の結果を残した。「爆発的な数字の上がり方はしていないですけど、試合を重ねる度に、スケールの大きな雰囲気というのは感じていました」と金子コーチは期待を口にする。
打線の課題は、この日西武先発のディートリック・エンス投手から散発3安打しか打てなかったように、好投手の攻略だ。「完封負けと打ってる時の爆発力の差が、僕もその日になってみないとわからないような状態。選手も我々も毎日勉強。どういう声の掛け方がいいのか」と若い選手をさらに伸ばす方法を模索している。