大谷翔平は「残り4か月で向上する」 昨季より打棒低調も米誌がMVP候補筆頭に推すワケ

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷翔平が「どれだけ素晴らしいか、低く見てはいけない」

 シーズンが開幕して2か月。昨年9勝&46本塁打の活躍でア・リーグMVPを受賞した大谷翔平投手はメジャー5年目の今季も投打に精彩を放ち、チームを引っ張っている。米スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」は「今年のMVP、サイ・ヤング賞、新人王レースをチェック」とする記事を掲載。大谷がア・リーグMVP候補の筆頭であるというシーズン前の予想は変わらないとしている。

 大谷は4、5月の2か月間で、打者としては打率.249(189打数47安打)11本塁打32打点7盗塁、OPS.795。投手では44回1/3を投げて3勝3敗、防御率3.45、63奪三振をマークしている。

 記事はア・リーグMVPについて「シーズン前の予想はショウヘイ・オオタニだった。この二刀流のスターが開幕から2か月、昨年よりも少し遅れたペースであってもこの立ち位置から動く準備はできていない」と主張。「オオタニは今季リーグで最も価値のある選手になるために、昨年の自分を超える必要はない。一選手が投打両方で輝くのを見たため、初めて見た時と同じ壮観さを持つことはないかもしれない。だからといってこの世紀に1人の才能がどれだけ素晴らしいか、低く見てはいけない」と解説する。

 大谷は今季もOPSや防御率で平均以上の数値を残している他、他にも特筆すべき面があるという。投手としては、K%(対戦打者あたりの奪三振割合)とBB%(四球率)はキャリア最高。より速い球を投げており、スライダーとスプリットではより多くの空振りを奪っている。「この2か月で私たちが見ているバージョンのオオタニが、残り4か月でかなり向上すると信じる理由がある。もしそうでなくても36本塁打、104打点、23盗塁、110得点、144イニングで200奪三振以上のペースだ。これは私にはMVPのように思える」と指摘している。

 同誌が候補に挙げているのは大谷の他に僚友のマイク・トラウト、ヤンキースのアーロン・ジャッジ、ガーディアンズのホセ・ラミレス、レッドソックスのラファエル・デバース。特にここまで両リーグトップの18本塁打を放っているジャッジについては「現在60本塁打ペース。これは飛ばないボールの現況を考えればさらに印象的なものだ。112勝ペースと圧倒的なヤンキースにおいて彼が維持することができれば、投票者が無視するには大きすぎるだろう」と述べている。

(Full-Count編集部)

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