「ただやってるだけで勝てるわけない」 オリ中嶋監督、ミス連発&拙攻に頭抱える
エース山本が8回2失点の力投も…延長11回には一走から一気に生還を許す
■阪神 3ー2 オリックス(交流戦・11日・京セラドーム)
オリックスは11日、京セラドームで行われた阪神戦を延長11回、2-3で敗れ4連敗となった。エース山本が力投も味方の失策も絡み8回2失点で降板、決勝点となった延長11回の守備もミスが連発。中嶋監督も「今日の試合に関してミスが全て点に絡む。ただやっているだけで勝てるわけない」と淡々と振り返った。
先発の山本は走者を出すも要所を締め、7回まで無失点の快投。だが、8回に2死一塁から佐藤輝に浴びた右前打を右翼手・佐野皓が後逸(記録は適時三塁打)し、1点を失うと伏見のパスボールで一気に同点に追いつかれる。
さらに延長11回は1死一塁で代走・熊谷が二盗を試みると、捕手・伏見の送球が熊谷のヘルメットに直撃。ボールが左中間へ転々とする間に一気に勝ち越しの本塁生還を許してしまった。
前日の同戦でも守備のミスから得点に繋がる場面もあり、止まらぬ負の連鎖に中嶋監督も「うーん。ミスが全て点に絡むというか。色々、重なると点になる。それが野球。まぁこれから検証しますが、色んなミスが出るんですよね。カバーリングの遅さとか、そういう点でもまだまだ出来ていない点があるでしょうし」と淡々と口にした。
打線も今季最多の15安打を放ちながら、2得点の拙攻。目に見えないミスもあったようで指揮官は「作戦上のことなんで…。それはやったらいけないっていうところが色々出るんですけど。それも全てこっちの責任なのでね。1球1球、説明するのかと言えばね…。中々、難しい。それも、こっちの仕事なのでやっていきます」と、最後まで渋い表情を見せていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)