ノーヒッターより難しい史上初の快挙 “完全なイニング”2度の投手感慨「クール」
アストロズのガルシアとメイトンがそれぞれ「9球で3者三振」を達成した
■アストロズ 9ー2 レンジャーズ(日本時間16日・アーリントン)
アストロズ投手陣が15日(日本時間16日)に敵地で行われたレンジャーズ戦で史上初の“大記録”を達成した。なんと2人の投手が「9球で3者三振」を達成。1試合で2度起きるのはメジャーでも初めてのことで、しかも三振を喫した打者が“全員同じ”というおまけまでついた。2投手は「とにかく幸せ」「とてもクール」と感想を語っている。
まずは先発のルイス・ガルシア投手が2回にナサニエル・ロウ、エセキエル・デュラン、ブラッド・ミラーを9球で3者三振斬り。そして、2番手のフィル・メイトン投手が7回、再び同じ打者3人に対して「9球で3者三振」を達成した。MLB公式サイトは「史上初の1試合2度の完全なイニング」の見出しで快挙を伝えた。記事によると、同じ日に「9球で3者三振イニング」が2度あったのは史上初。当然ながら同じ試合で、同じチームが達成したのも初めてのことになる。
この試合で6回2失点で勝利投手になったガルシアは「とてもいい気分だよ。歴史だからね。なんて言えばいいか分からないけど、とにかく幸せだ」とコメント。メイトンは「とてもクールなことだ。クールな経験だよ」と声を弾ませた。アストロズの投手による「9球で3者三振」はガルシアが8人目、メイトンが9人目で、メジャー通算105度目となる。過去に316度達成されているノーヒッターよりも希少な記録が、1試合で2度も達成されたことになる。