佐々木朗希は「千葉の申し子」 1試合19奪三振の大先輩が解説「苦にする様子がない」
初回にNPB史上26人目となる1イニング4奪三振を記録
■ロッテ 6ー4 楽天(1日・ZOZOマリン)
ロッテの佐々木朗希投手が1日、ZOZOマリンスタジアムの楽天戦に先発。右手のマメがつぶれるアクシデントもあり4回で降板となったが、日本記録に並ぶ1イニング4奪三振を含む10奪三振の快投を見せた。阪神、オリックスで活躍し、日本記録の1試合19奪三振も達成した野球解説者の野田浩司氏は「あれだけ風を味方に付ける投手はなかなかいない。千葉の申し子」と絶賛した。
初回からエンジン全開の投球を見せた。先頭・西川からフォークで空振り三振を奪ったが、振り逃げ(記録は暴投)で出塁を許す。だが、続く小深田、浅村を空振り三振、最後は島内から見逃し三振を奪いNPB史上26人目(27度目)となる1イニング4奪三振を記録。2回は安打と四球で無死一、二塁のピンチを背負ったものの、茂木の犠打を一塁手・佐藤が三塁で封殺。辰己を一ゴロ、最後は炭谷から空振り三振を奪い無失点に封じた。
ここから4回2死まで6者連続の“奪三振ショー”を見せたが、直後の鈴木に四球、茂木には右前打を浴びピンチを背負う。最後は辰己を右飛に抑え何とか無失点で終えた。ただこの回に右手のマメがつぶれ出血する場面もあり、大事をとって降板となった。
この日の投球を野田氏は「序盤は、完全試合をしたオリックス戦をほうふつとさせる投球だった」と絶賛。イニングを重ねて変化球を増やした部分にも注目し「真っすぐとフォークだけでなく、2巡目からはカーブ、スライダーも多投。球の勢いで圧倒し、球速差のある変化球も制球できていた。遊び球のいらない“3球勝負”の配球もあり、打者は反応ができない。大人の投球へ一歩踏み出している」と、進化し続ける右腕を称えた。