ドラ1候補も「進学も含めて考えている」 148キロの怪腕が見据える“無限の将来”
日本文理の田中晴也は高校通算20発、最速148キロを誇る
今秋プロが注目する逸材が新潟にいる。日本文理の田中晴也投手は身長186センチ、体重92キロの堂々とした体格を誇り、打撃では高校通算20本塁打、投げては最速148キロと投打で実力を示している。新潟の高校生初のドラフト1位指名に期待もかかるが、鈴木崇監督は「まだ、プロ志望届の提出は迷っています」と明かす。
「話せば頭の良さはすぐわかりますよ」。取材前、鈴木監督が語っていた言葉はすぐに理解できた。落ち着いて、自分の考えを述べる田中の姿は高校生とは思えなかった。
「話すのは好きなんです。あとは、チーム内でミーティングをする時に毎回必ず話すようにしています。頭がいいわけではないですよ」。本人はそう謙遜するが、学校での成績は上位。硬式野球部部長の佐藤琢哉教諭も「田中が文武両道を体現しているので、他の選手も自然としっかりするようになりました」とチーム内に好影響を与えていることを明かす。
今春の東京学館新潟との新潟大会決勝戦では衝撃的な場外弾含む2本塁打。投手としてもゆったりとした力感のないフォームから最速148キロを投げ込む。スケールの大きさは高校でもナンバーワンの呼び声も高く、NPB12球団のスカウトも注目する。しかし、本人は「まだ意識していません」と、高卒でのプロ入りをまだ悩んでいる。
「将来的には、ドラフト1位でプロ入りしたい。ただ、まだまだ、自分に足りない部分もあると思うので。大学進学も含めて考えています」