二刀流・大谷にヤ軍監督が興味津々「再び活躍を願うよ、僕らが去ったらね」
「田中VS大谷」実現せず、現地でも特集
現地でも注目を浴びていたヤンキース田中将大とエンゼルス大谷翔平の対決は実現しなかった。28日(日本時間29日)の一戦ではヤンキースの先発マウンドを託された田中が6回2安打9奪三振1失点と好投。11-1の勝利に貢献し、4勝目(2敗)を挙げた。一方、大谷は左足首の捻挫の影響で欠場となり、日本人対決はお預けとなった。
大谷は前日の同試合でヤンキースの主戦投手セベリーノから4号ソロを放つなど、打者としても好調を維持。野手出場12試合で打率.341、4本塁打、12打点を挙げている。しかし前日の走塁中に左足首の軽度の捻挫により、途中交代。この日はスタメンを外れ、代打での出場の可能性もあったが、最後まで出場しなかった。試合後、田中は「長くプレーしていれば必ず当たるんで、今回はこういう形になりましたけど、1か月後またどうなるかわからないし、何年も同じリーグ、同じ舞台でプレーしていれば対戦する機会もあると思う」と次回の対戦に期待を寄せた。
両者の対戦がお預けとなったことを受け、MLB公式サイトも「タナカとオオタニの決戦は実現せず」との見出しで特集記事を掲載。その中では、ヤンキースのアーロン・ブーン監督が対戦相手としてだけでなく、ファンとしても大谷に好奇心を抱いていたことがレポートされている。
ブーン監督は記事の中で大谷について「噂や神話、そしてすべての伝説に関心を抱いていた」と話し、「我々は獲得候補だと噂されていた。彼は大成功した。能力はまさに本物だ。運動能力が非常に高く、足も速い」と賛辞を贈っている。
また、「投手としては、『まったく、なんて刺激的なファストボールに消えるようなスプリットなんだ』という登板が数回あった」と振り返り、「彼は、ここ南カリフォルニアで旋風を巻き起こしているね。本当にいいことだと思う。彼が再び活躍することを願うよ、僕らが去ったらね」と語ったという。
大谷はこの日の試合後の会見で29日(同30日)のヤンキース3連戦最終戦への出場へ意欲を見せており、「僕は出るつもりですが、それを決めるのは僕じゃないので」と語った。ヤンキース先発は通算238勝のベテラン左腕サバシア。エンゼルスのマイク・ソーシア監督が起用に慎重な姿勢を見せる中、打席に立つことはあるのか。二刀流右腕の動向には現地でも熱視線が注がれている。
(Full-Count編集部)