19歳で名門ENEOS“背負う”豪打 度会隆輝が2発、来秋ドラフトの目玉に名乗り

2本目の3ランを放ち飛び跳ねながら三塁を回るENEOS・度会隆輝【写真:宮脇広久】
2本目の3ランを放ち飛び跳ねながら三塁を回るENEOS・度会隆輝【写真:宮脇広久】

6番から5番へ昇格…指揮官の「ひらめき」に応えた

 この成長は本物だ。ENEOSの度会隆輝(わたらい・りゅうき)外野手は27日、東京ドームで行われた都市対抗野球大会・準々決勝のJR西日本戦に「5番・右翼」で出場。2本塁打を含む5打数3安打5打点と爆発した。チームは7-1で圧勝し、9年ぶりの優勝へ前進。高卒2年目の19歳が、名門チームを牽引している。

 ミキハウスとの2回戦で右翼席へ今大会1号を放ったことから、この日は打順が6番から1つ昇格。その期待にいきなり応えてみせた。2回無死一塁で打席に立つと、相手先発の右腕・石黒からバックスクリーンへ先制2号2ラン。4回の遊撃内野安打を挟み、3-0とリードして迎えた5回2死一、三塁では、左腕・岡田に対し“左対左”の不利をものともせず、低めの変化球を巧みにすくい上げ、右翼席へ試合を決定づける3ランを運んだ。

 ミキハウス戦で1号を放った時もそうだが、まるでダンスを踊るようにダイヤモンドを回り、三塁コーチとタッチを交わす瞬間には大きくジャンプ。「意識していませんが、喜びがあふれ出てしまうのです」と笑う姿に、スター性がにじむ。

 2008、2012、2013年とENEOSを都市対抗で3度優勝させている大久保秀昭監督は「(度会の5番昇格は)ひらめきです」としつつ、「4番はチームの顔で、人間性も求められますが、最終的にそこに収まるように成長してほしい」と大きな期待を寄せる。現在4番には、31歳のベテラン・山崎錬内野手が座っており、度会にとっては絶好のお手本だ。

横浜高卒業時にプロ志望届提出も指名漏れ

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