大谷翔平、104年ぶり偉業へのポイントは? 伝説の大投手&イチローに迫れるか

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

レンジャーズ・ハイムには5打数5安打7打点

 エンゼルス・大谷翔平投手がメジャー5年目で初の2桁10勝目を目指し、28日(日本時間29日)の本拠地・レンジャーズ戦で先発マウンドに上がる。前回22日(同23日)の敵地・ブレーブス戦では7回途中6失点で5敗目。両リーグでは1918年ベーブ・ルース以来104年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打への偉業へ再挑戦となるが、今回の注目ポイントを紹介したい。

 後半戦初の本拠地マウンド。まず期待させるのが奪三振ショーだ。6月22日(同23日)の本拠地・ロイヤルズ戦から5登板の奪三振数は13、11、10、12、11。5試合連続2桁奪三振は1995年野茂英雄を抜いて日本人記録となった。球団記録は1977年ノーラン・ライアンが記録した7試合連続。メジャー記録は2019年ゲリット・コールの9試合連続と果てしないが、まずは6戦連続に伸ばして伝説の奪三振王に迫ることができるか。

 今季の投球回は93回1/3。次戦で5回2/3を投げれば、再び規定投球回に到達する。現時点の134奪三振はリーグ5位。奪三振率12.92はメジャー1位、防御率2.80はリーグ8位に相当する。今季16登板のうち9登板でクオリティスタート(6回以上を投げて自責3以下)を達成している。チームは10連戦中とあって長いイニングを投げたいところだ。

 104年ぶりの偉業へ“障壁”となるのがジョナ・ハイムだろう。今季はメジャー初の満塁弾を許すなど5打数5安打、1本塁打、7打点。今季の対レンジャーズ戦で喫した8失点のうち実に7失点を許していることになる。そんな天敵は後半戦7試合で23打数6安打の打率.261、0本塁打、3打点。天敵を黙らすことができれば、グッと勝ち星も近づきそうだ。

 そして打者ではやはり本塁打を期待したいところ。現在、メジャー通算114本塁打。仮にメジャー初の1試合3発を放てば、日本人歴代2位・イチローの通算117本塁打に並ぶ。後半戦は6戦2発。やはり豪快なアーチも期待したい。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY