大谷翔平は“最強の奪三振マシン” 指標はメジャーダントツ、コールらの剛腕も及ばず

レンジャーズ戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
レンジャーズ戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

9回を投げ抜いた際の奪三振率を示す「K/9」はメジャーダントツの13.14

■エンゼルス ー レンジャーズ(日本時間29日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手が日本人最長記録を更新する6試合連続2桁奪三振を成し遂げた。28日(日本時間29日)に行われたレンジャーズ戦に先発すると、6回までに11奪三振。0-2でリードされたまま降板となり、104年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打達成は2試合続けてお預けとなったものの、球団歴代2位の記録となった。

 大谷はこの日も奪三振ショーを演じた。初回いきなり3連打で無死満塁とされるも、そこから3者連続空振り三振でピンチを脱出。2回も2つの三振を奪うと、4回にはアウト3つ全てを三振で奪い、5回まで9奪三振。2点ビハインドの6回もマウンドに上がると、無死三塁でガルシアから10個目の三振を奪い、2桁奪三振とした。

 大谷は6月22日(同23日)の本拠地ロイヤルズ戦から13、11、10、12、11個と2桁奪三振を継続。前回22日(同23日)の敵地ブレーブス戦で連続2桁奪三振を5試合連続に伸ばし、1995年の野茂英雄を抜いて日本人最長記録となっていた。今季はこれで9度目の2桁奪三振。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、これは今季メジャー最多だという。

 もはや大谷はMLBで最強の奪三振マシンとなっている。この日の11奪三振で、今季は145奪三振に。これはブルワーズのバーンズ(160奪三振)やヤンキースのコール(153奪三振)を下回り、メジャーで6位。ただ、大谷の所属するエンゼルスは6人ローテを敷いており、上位の5人よりも登板数が3試合ないし2試合少ない。

 そこで、9イニングを投げた際の奪三振率を示す「K/9」で見ると、大谷は13.14となり、これは規定投球回到達者の中でダントツの数字だ。大谷に次ぐ2位のホワイトソックス・シーズでさえ12.52。バーンズは11.55、コールは11.54となっており、大谷の異次元ぶりが表れる結果となっている。

 6連続2桁奪三振は、エンゼルスではメジャー歴代最多5714奪三振のノーラン・ライアン氏が1972年から73年にかけた歴代2位の記録に並ぶもの。球団記録は1977年に同じくライアン氏が記録した7試合連続。メジャー記録は2019年にコールが記録した9試合連続だ。大谷がどこまでこの記録に迫るか注目だ。

(Full-Count編集部)

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