エ軍は大谷のトレード話を“聞いただけ”…記者が説く狙い「市場の状況つかむため」
「ESPN」の記者が指摘、放出はオフに契約延長できなかった時?
メジャーリーグは2日(日本時間3日)にトレード期限を迎えた。去就が注目されていたエンゼルスの大谷翔平投手は残留が正式に決定。ヤンキースをはじめ複数球団がトレードの打診をしながら、エンゼルスには放出の意思はなかったとされる。では、なぜ他球団のトレード申し込みにエンゼルスは耳を傾けたのか。米スポーツ局「ESPN」のアルデン・ゴンザレス記者が自身のツイッターで疑問に答えている。
エンゼルスにはメッツやヤンキースといった複数球団が「トレードを持ちかけた」と米国の各メディアで報じられた。ただエンゼルスには大谷を放出する考えはなかったという。この不思議な状況はなぜ生まれたのだろうか。ゴンザレス記者によると「オフに向けて、市場の感覚をつかむため」だという。
ゴンザレス記者が取材したと言う各球団のGMは「エンゼルスは(大谷を)ちらつかせているだけで、本当にトレードする気はなさそうだ」という印象を受けていたという。その上で、彼らは「オフに入ればエンゼルスは大谷に契約延長を提示し、断られるようならトレードするのでは」と指摘しているという。
ここで重要なのは、エンゼルスのオーナー、アート・モレノ氏はチームの「再建」入りに真っ向から反対していることだという。ゴンザレス記者は、大谷を放出するようならトラウトまで移籍を望む可能性に触れている。
結果的にトレード期限までにエンゼルスはブランドン・マーシュ外野手、ノア・シンダーガード投手をフィリーズに、守護神のライセル・イグレシアス投手をブレーブスにトレードで放出した。シンダーガードとイグレシアスという高額年俸選手を手放したことで5900万ドル(約79億円)を圧縮。ここで捻出された予算を、今後どう活用することになるのだろうか。
(Full-Count編集部)