大谷翔平のために守護神放出? “79億円”がもたらす契約延長への影響、地元紙指摘

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

シンダーガードとイグレシアスの放出で79億円を圧縮したエンゼルス

 エンゼルスの大谷翔平投手が今季は残留することが2日(日本時間3日)、正式に決定した。この日トレード期限を迎えても大谷のトレードはなし。ペリー・ミナシアンGMも「ここでプレーする」と明らかにし、今季の残りシーズンもエンゼルスのユニホームを着てプレーすることになった。

 その一方でエンゼルスはブランドン・マーシュ外野手とノア・シンダーガード投手をフィリーズに、守護神のライセル・イグレシアス投手をブレーブスへとそれぞれトレードで移籍させた。特に年俸2100万ドル(約28億円)のシンダーガード、昨オフに4年総額5800万ドル(約77億円)で契約を延長したばかりのイグレシアスを放出したことで、5900万ドル(約79億円)の予算を圧縮した。

 地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」はこのトレードの動きに対し「2023年に向けて改革を開始する」とレポート。大谷がチームに残留することに触れて「それはつまり、エンゼルスが来年、チームを再建する意向はないと示唆したということだ」とし、来季も優勝争いを目指したチーム編成を行うだろうと展望している。

 ミナシアンGMは会見で「将来の可能性に向けて少し道が開けると思う」と、今後の可能性に幅が生まれたと語っている。同紙は「将来の可能性の1つにあたるのが、オオタニとの契約延長になり得るだろう」と指摘し、今回のトレードによって捻出された資金を大谷の契約延長に回すことができると見る。その一方で「オオタニが残りたいと思うのであれば、エンゼルスは勝てるチームを編成する必要がある」とも言及している。

 いずれにせよ、主力3人の放出により、大幅な予算圧縮を行ったエンゼルス。「オレンジカウンティ・レジスター」も「オオタニと契約延長するか、あるいは中心選手のオオタニやトラウト、レンドンを支える選手を獲得するための余裕を、幾分作りやすくなるかもしれない」とし、大谷との契約延長、プレーオフ進出に向けたチーム作りを成し遂げられるかに注目が集まっている。

(Full-Count編集部)

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