阪神に「大きな連敗はない」 開幕当初とは激変、専門家も驚くミスを跳ね返す底力
挟殺プレーで2つの失策が重なり逆転許すも打線が奮起
■阪神 6ー3 巨人(2日・東京ドーム)
阪神は2日、敵地・東京ドームで行われた巨人戦に6-3で逆転勝ちした。先発の青柳が6回3失点(自責1)の力投で自身9連勝となる12勝目をマークすれば、チームも貯金を今季最多タイの「2」に伸ばした。オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「開幕当初なら一つのミスで勝機を逃していたが、その姿はない。投手陣がこのままいけば大きな連敗はない」と、阪神の現在のチーム状態の良さを実感した。
痛恨のミスも今のタイガースは跳ね返す力を持っている。2点リードの4回に、青柳が丸に適時打を浴びた。さらに無死一、三塁での挟殺プレーで佐藤輝が送球を後逸。さらにカバーに入った大山の本塁への送球が悪送球になった。2つの失策で2者が生還し、この回一挙に3点を失って逆転を許した。
ミス絡みの失点で崩れそうなものだったが、先発の青柳が6回3失点で踏ん張ると、6回に佐藤輝が名誉挽回の左前へ同点の適時打。7回には代打・北條の中犠飛で勝ち越しに成功し、リリーフ陣も7回からは浜地、湯浅、岩崎の無失点リレーで試合を締めくくった。
投打が噛み合った逆転劇に新井氏は「打線は好調をキープしている。スリーバントを決めバスター、適時打、本塁打と、言うことはなしの攻撃だった。途中から出場した選手も仕事をこなしている」と賛辞を送った。