強豪から弱小球団へ“とばっちり”移籍 元HR王に同情の声「どれだけ激怒したか」
ホズマーのトレード拒否により、ボイトが最下位球団へ
メジャーリーグでは2日(日本時間3日)にトレード期限を迎え、今夏のトレード市場最大の目玉だったフアン・ソト外野手は、ジョシュ・ベル内野手と共にパドレスに移籍。ナショナルズには6選手が移籍したが、このトレードで“とばっちり”を受けたのが20年に本塁打王も獲得したルーク・ボイト内野手だった。
元々、パドレスのエリック・ホズマー内野手がソトのトレード要員として考えられていたが、ホズマーはトレード拒否権を持っており、これを行使。ボイトが代わりにナショナルズへ移籍することとなった。ナショナルズは2019年にワールドシリーズを制覇したものの、今季はナ・リーグ東地区最下位。“球界最弱球団”への移籍となったボイトには、同情の声が寄せられている。
NY紙「ニュースデイ」のアンソニー・リーバー記者は「可哀そうなボイト」とツイート。米メディア「CBSスポーツ」は「MLBトレード期限の勝者と敗者」を特集。「ボイトはホズマーにどれだけ激怒していることか。他人(ホズマー)がトレードを拒んだことが原因で、ボイトはパドレスという強豪チームから最下位のチームに移ることになった」と報じている。
そして、ボイトのトレードのきっかけとなったホズマーも、その後、拒否権を行使できる球団リストに含まれていなかったレッドソックスへトレードされた。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」はボイトとホズマーについて「ポストシーズン進出に疑いの余地がない強豪球団から、10月の戦いを外から見物する可能性が高い球団に移った」とし、今回のトレードにおける「敗者」と位置づけている。
(Full-Count編集部)