日本文理のプロ注目右腕・田中、7失点で敗退 指の皮剥け6回降板、進路は明言せず

日本文理・田中晴也【写真:加治屋友輝】
日本文理・田中晴也【写真:加治屋友輝】

右人差し指の腹の皮が剥け、6回7失点でマウンドを降りる

 第104回全国高校野球選手権第3日が8日行われ、第1試合で日本文理(新潟)は海星(長崎)戦に0-11で敗れた。プロも注目する日本文理の最速150キロ右腕・田中晴也投手(3年)は6回を8安打7失点と打ち込まれた。右人差し指の腹の皮が剥けた影響もあり、本来の投球ができなかったという。

 田中は、初回2死から3連打で2点を失うと、3回にも1死三塁で遊ゴロの間に1点を失った。4回、5回は3人で抑えたが、6回に再び捕まった。2死三塁から4連打で3点を失い、この回でマウンドを降りた。新潟大会の2回戦、加茂暁星戦では、左翼へ逆方向に満塁弾を放つなど、打撃にも定評があったが、この日は中前への単打1本のみだった。

 昨夏の甲子園では、2年生ながら背番号「1」を背負うも、初戦の敦賀気比(福井)戦で8回を15安打8失点と打ち込まれた。雪辱を誓い再び聖地に戻ってきたが、新潟大会前から人差し指の腹の皮が剥け、思うように制球が定まらなかった。この日も試合途中に悪化。治療を受けるなどしたが、6回で降板して一塁に回った。

 試合後に「今までに投げたことないくらい景色もよく、投げやすいマウンドでした」と振り返った右腕。「甲子園で勝てず、悔いの残るマウンドでした。もう一度やり直せるならやり直したい」と悔しさを滲ませた。

 プロ野球12球団のスカウトも熱視線を送る中、注目の進路については「これから最善の選択肢を選びたい」と明言せず。「甲子園に2度来られたというのは大きい。自分の野球人生は続くのでこの経験を生かしたい」と前を向いた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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