高松商・浅野、山田からの一発は「完璧でした」 プロ志望届は「出すつもりでいます」
3回の第2打席ではバックスクリーンへ今大会3本目となる2ラン、高校通算67号に
第104回全国高校高校野球選手権大会は18日、準々決勝が行われ第2試合で高松商(香川)が6-7で近江(滋賀)に敗れ、52年ぶりのベスト4進出を逃した。試合後、高校通算67本塁打となる2ランを放つなど3安打2打点の活躍を見せた浅野翔吾外野手(3年)は「素晴らしい場所でやらせてもらったすごく嬉しい。後悔はない」と、語った。
最速149キロ右腕の近江・山田陽翔投手(3年)とのプロ注目対決。試合には敗れたが自慢の強打を存分に発揮した。初回の第1打席で左翼線二塁打、3回の第2打席ではバックスクリーンへ一時、同点に追いつく2ラン。5回の第3打席で左前打を放ちサイクル安打に王手をかける。さらに7回1死一、二塁で迎えた第4打席では申告敬遠となり甲子園はどよめきに包まれた。
激しいシーソーゲームの末、敗れたが主将も務める浅野は「点を取ったあとのゼロに抑える、エラーも絡んだので。そういったところをしないと強豪校には勝てないと実感した」と試合を振り返った。
相手エース・山田からは一発を含む3安打を放ったが「良い投手から3安打打てたのは嬉しい。対戦はめちゃくちゃ楽しかった。(ホームランは?)完璧でした」と胸を張った。球場がどよめいた申告敬遠については「ランナーが一、二塁で山田君だったので。あの場面ではないかなと思っていたが、少しビックリした」と語った。
甲子園の舞台でも走攻守、三拍子揃ったプレーを見せつけ、3本塁打を記録。12球団のスカウトが注目し、今秋のドラフト会議では上位候補にも上がっているなか、プロ志望届については「出すつもりでいます」と明言した。
今大会は初戦の佐久長聖戦で2打席連発を含む4打数3安打4打点、続く九州国際大付戦では2打数1安打、そしてこの日は4打数3安打2打点。3試合で計10打数7安打(3本塁打)、6打点、打率.700の好成績を残し甲子園を去った。
(Full-Count編集部)